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【番外編】空(くう)とおとうさん☆

いつも楽しくがモットーなイギーブログですが、今回だけ少〜し番外編です。
ちょっとだけしんみりしたお話なので、苦手な方はスルーしてください☆ 
まるで小説の中の話のようで、なんとなくいまだに不思議な出来事です。

先月、私の父が70年の生涯に幕を閉じました。 
父はちょうど一年前に病気が発覚し、その時点で「1年生存率 1%未満」という段階の非常に厳しいものでした。
奇跡を信じて果敢に闘病しましたが、奇跡は起こらず、典型的なパターンで病気は進行していきました。
父には9歳になるゴールデンレトリバーの空(くう)という愛犬がいました。定年退職後には大型犬と暮らすというのが父の夢で、最愛のパートナーでした。 
まだ小さい孫達のことはもとより、父が一番心配していたのは空のことでした。 「空を残して逝くわけにはいかない」といつもいつも心配していました。

父は入退院を繰り返しながらの闘病でしたので、父が入院中は空もやはりどことなく淋しそうで、父も「空はどんな様子だ?」と病室でもいつも気にかけていました。 でも退院すれば空に会える、そんな原動力もあって、父は副作用に苦しめられながらも本当に辛い治療を頑張っていました。

昨年の10月末日、前日に私たちがお見舞いに行ったときは普通に会話もできていた父が、翌朝肺炎を併発し、危険な状態になり集中治療室に運ばれました。白血球の数値もあまり良くなかったので「もしかしたら今回だめかもしれない」と言われました。
そんな母からの連絡があった翌日、その朝までいつも通り普通にごはんも食べ、お散歩時の様子も変わりなかった空が、午前中に突然バタッと倒れたそうです。
たまたま実家の近所に住む弟が出社前だったので、母と一緒に動物病院に運んだところ、あと数日の命でしょう、と言われました。
私もその2日前に空に会っており、そのときも空は元気にベビ子と遊んでいたので、急にこんなことになるなんて全く信じられませんでした。 

生死の堺をさまようくらい弱っている父にそんな話はできません。母はいつも通りの顔で病院に通う必要があったので、翌日から私が実家に空の看護手伝いに行くことになりました。
ですが、その矢先…その日の夜21時過ぎ、空はそのまま息を引き取りました。 最期の瞬間、自分が一番大好きだったソファの上(父の膝の上で甘えて一緒にいつもくつろいでた場所)まで自力であがり、とても安らかな顔で息をひきとったそうです。

翌日父は奇跡的に一命をとりとめ、一般病室に戻る事ができ、その後も少しずつ体力を回復していきました。 
あまりにも空の死は突然過ぎました。
最愛の父への恩返しなのか、タイミング的にも自ら進んで身代わりになったかのような気がしてならなかったのです。 
家族の全員がそう感じ、空のけなげさを思い涙がとまりませんでした。 

後日母に聞いた話では、父が集中治療室に入って生死をさまよっていた日(空が亡くなる前日)、空が庭でせつなそうに遠吠えしてたそうです。遠吠え自体が初めての事で、しかも後々思い返すと父の病院の方角に向かって吠えていたといいます。 
(今思うと、父の命が危ないという話を母が自宅の電話から私にしていた時、空は母と同じ部屋にいたので、その話を聞いていたのかもなぁとも思ってしまいます…)

お見舞いに行くたびに「空の様子はどうだ?」と聞く父に「やっぱり少しさみしそうだけどね…」とごまかし続けるのも心苦しく、父の体調が少し回復した頃を見計らって、母と弟から本当の話をしてもらいました。
父は涙ながらに「残りは空がくれた命。その命が数日なのか、数ヶ月なのか、それは問題ではない。空を悲しませないためにも、空から授かった命を大事に大事に生きていく」と言いました。
そして、それからその後 約4ヶ月生き抜きました。
その4ヶ月の間、ベビ子の初めての誕生日、母の誕生日、最後のお正月も父と家族みんなで過ごさせてもらうことができました。最後に写真館に家族写真も撮りに行きました。本当に濃くて貴重な貴重な4ヶ月になりました。

本当に、空にも父にも感謝の気持ちでいっぱいです。

このイギーブログも、実は一番の愛読者が私の父でした。 
今年1月の最初の記事に、さりげなく父親に向けてのメッセージを書きました。おそらく父も受け止めてくれたようで「お正月、いろいろ大変だったね、ブログの更新もご苦労だった!」というような事を何度も言われました^^ 
身近な人に「こころからありがとう」って伝えていくのって、大事なのに実は本当にむずかしかったりしますよね。 でも、ちゃんと伝わっているといいなぁと願うばかりです・・・(ღˇ◡ˇ)

今頃は空ちゃんと父が再会し、いっしょに仲良く心穏やかに過ごしいることを願ってやみません。そんな想像をするとなんだか微笑ましくて、不思議と寂しさよりも、むしろふたりがいつも近くで見守っていてくれているような安心感すら感じてしまいます。

この1年、正直うろたえる事も多々ありました。
でも、弟たちに「いつかは誰もが通る道、最期はみんなで明るく送ってあげようよ!そして残された時間で感謝の気持ちを伝えて行こう」と言われ、とても前向きな気持ちでこの1年を悔いなく過ごす事ができました。 
「自分の心の中では空は生き続けている」と父はいつも言っていました。 
だから、私の心の中でも父も空もずっと生き続けています。

今回、迷いましたがこの事は書いておきたいと思いました。 

また次回からいつものおまぬけブログに戻りますので・・・よろしくお願いします(๑′◡‵๑)☆




コメント
会社でお弁当食べながら泣いてしまいました...(涙)
お父さんと空ちゃん、とても強い絆。

ベビ子ちゃんのお世話とイギ兄さんのお世話に大変なのにちゃんとブログ更新してましたもんね。
お父さん、ブログでいろんな近況を知って励まされたんですね。

明るく送ってくれるご家族に恵まれてお父さんお幸せ。
心からお父さんと空ちゃんのご冥福をお祈りします。
  • bbemu
  • 2013/03/04 12:22 PM
せつないよー。涙涙涙
いつか誰にでも訪れる別れだけど、覚悟しててもツラいもんだよね。
でも、家族みんなでしっかりと看病出来て良かったね

空さんとパパさんは、不思議な絆で結ばれていたんだね。
天国でも2人一緒なら楽しくやっているネ(^-^)

ご冥福をお祈り致します。
  • カメキチ
  • 2013/03/04 4:00 PM
>B.Bママさん
温かいお言葉ありがとうございます。
現実にあった事なのに、直面すると不思議すぎて今でもまだ現実感がありません。
物を言わぬ空が、父の入院中どんな気持ちで毎日過ごしていたのだろうと思うとたまらない気持ちになります…☆
そして父と空の強い絆、私は家族として本当に誇りに思います。
実はうちの旦那もまだ義母のお腹の中にいる頃に、わんこに命を助けてもらった経験がある人なんです。不思議ですが、こういうことって結構あるんですね。
イギーブログを熟読していた父は、いつもコメントしていただいてたB.Bママさんの事も知っていましたよ!
産後しばらく実家にいた時など「ビービーママさんからコメントきてたぞ!」などとよく教えてくれました(笑)当時は病気発覚前だったので「そういうの言ってくるのキモイからやめてー!」なんて私も言っちゃってて、ちゃんとした読み方を教えてあげることもできなかった自分が情けないです…^^;
だから、なんだかB.Bママさんにもとても感謝の気持ちでいっぱいなんです☆
父はママさんのコメントもいつも楽しみにしてたんだと思います。
今さらのカミングアウトみたいになっちゃいましたが、あらてめて…本当にいつもありがとうございます♪
  • mariko
  • 2013/03/05 4:57 AM
>カメキチ
ありがとう〜。本当に最期家族全員で看取れたのは奇跡的だったので、本当に本当によかったと思ってるよ。父はそれこそ前日まで母と紅茶飲みながら会話もできてたのに、最期の日、突然のインフルエンザ感染で高熱出してそのままその日のうちに亡くなってしまったんだよね。でもその日以外だと絶対に家族の誰かが欠けてしまっていたハズなので、その日はお父さんが自分で選んだんじゃないかなって思わずにはいられなくて。
本当、空も父も同じように最期だけあまりにあっけなくて、今後の介護の覚悟をよそに、誰の負担にもならないようにと思ったかのようにスッと逝ってしまったんだよね。それがまたあのふたりらしいなぁ〜って思うとその人柄(犬柄)に泣けちゃうけど…。
でもほんと、やっと今ふたりがまた一緒にいれてるんだとうなと思うと、なんか不思議と安心するんだよね。
それこそ私の中でふたりは今も生きているってことなのかもな〜。
願わくば、みんなの中でも生き続けてくれてるといいなぁ…って思ってます^^
  • mariko
  • 2013/03/05 4:57 AM
仕事中に泣いてしまったちほちゃんから聞いて、おじゃまします。
空さん。きっと闘病中のおとさんのそばに居て看病してたんだと思います。
僕も同じように、愛犬に見守られていた事があったので。。。
最後の写真。。。
今でもこうして一緒に見守ってるんだなって思ったら、ジーンっときちゃいました。
  • うららんのパパ
  • 2013/03/05 9:02 PM
>うららんのパパさん
ありがとうございます☆
パパさんもそのような経験があったのですね…!
私も今回の事で、愛情とか絆ってとてつもなく強くて不思議な力を持っている事…ふたりに教えられた気がします。愛犬に見守られた経験は、ご本人がものすごく愛情深い人柄ゆえにの経験だと思います。何物にも代え難い宝物ですね☆
空が亡くなった翌日に父が集中治療室を出た時のこと、たまたま大部屋に空きがなく「特別室」という本来ならば差額ベッド代が一泊5万円以上もする一番良い個室しか空いていなかったのですが、「大部屋に空きがでるまで」病院都合ということで差額ベッド代なしでその特別室を使わせてもらえることになりました。とても居心地の良い個室で、いつ追い出されるかと父もドキドキしていましたが、結局そのときは退院までの3週間ずーっとその特別室を使わせてもらえ、父もゆっくりした環境でしっかり療養することができたんです。
これも、きっと空からの恩返し、プレゼントだったに違いないと思っています。
普通に考えたら100万円以上ですから…そんなこと単純に「ラッキー」なだけではありえないような気がしてなりません。
いまごろは…また空もべったりと父に甘えてるんだろうなぁ〜と思うと、なんだか妙に温かい気持ちになりますっ☆
父と空の為に泣いてくださったちほさんのお気持ちもとてもありがたく…よろしくお伝えいただけると幸いです^^
  • mariko
  • 2013/03/06 2:35 AM
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